こんにちは。s-Liveきょうと山科校です。
12月に入り、受験生はここから志望校に向けて最後の仕上げが始まりますね。
志望校の最終決定、そして過去問演習や苦手克服。
本番で一点でも多く取るため、そして志望校の合格に向かってがんばるあなたを
s-Liveきょうと山科校は援しています。
そんな頑張るあなたに、「ほんの少しでも勇気がでたら良いな」的な
そんな話を今日はしたいです。
長いので、適当に読んでください。
この話はかれこれ6年ほど前、
s-Liveきょうと山科校がまだ開校する前の話です。
当時はまだ別の塾で仕事をしていました。
その時に担当していた生徒の中に、
ある中3の女の子がいました。
その子をSさんと呼ぶことにします。
Sさんはとても明るい女の子でした。
中学では部活動を積極的に頑張っていたのですが、
受験勉強をスタートするのがちょっと遅れたため、
勉強面では少々苦戦がちでした。
模試の結果も目標にとどかず、
担任の先生には面談で、
志望校の考えなおしをすすめられていました。
しかし、Sさんにはどうしても行きたい高校があり、
あきらめることができませんでした。
そして、
Sさんはその高校を受験することを決意します。
彼女が選んだのはある女子高でした。
その女子高にはいくつかコースがありました。
その中でもいわゆる普通コースであれば、
合格の見込みはありました。
しかし彼女が選んだのは、
さらに上の特進コースでした。
「合格するかどうかはわからないけど、
あとで後悔だけはしたくない」
そこからはSさんは覚悟を決めて、
本当に一生懸命勉強をしていました。
かなりの量の宿題も出していましたが、
泣き言も言わずにやってきていました。
(時どき文句を言われたりもしましたが・・・)
そして運命の合格発表の日。
合格です。
Sさんが希望した特進コースでの合格でした。
ただそれだけだったら
「まあよくある話だな」
で終わるでしょう。
しかし、この話はここで終わりません。
Sさんがゲットしたのは・・・
「授業料全額免除」での合格!
なんとSさん、
当日の試験結果がかなり優秀だったため
特別奨学生に選ばれたのでした。
めでたし めでたし
・・・で終わりません!
この話はさらにさらに続きがあります。
実は、Sさんの第1志望は
この女子高ではありませんでした。
※一応弁解しておきます。
Sさんが合格したこの女子高が第1志望と、
わたしは一言も述べておりません。(^^
Sさんの第1志望は公立高校にありました。
(理由はお姉ちゃんと同じ制服を着たかったから)
Sさんは特別奨学生としての申し出を断り、
公立高校の受験に向けて最後のスパートに入ります。
(奨学生の条件として、その高校への入学を決める必要があったためです)
まずは公立高校の前期選抜に挑みます。
結果は、
不合格でした。
Sさんの第1志望であるその公立高校は、競争率4倍以上の人気校でした。
合格するにはかなりの高得点が必要でした。
「わたし、本当に合格できるかどうか自信がなくなってきた。
中期選抜まであと2週間なのに・・・。」
さすがのSさんもこの結果に心がくじけそうになります。
その時の面談で、Sさんは涙を流して不安な気持ちを話していました。
いつも明るくがんばっているSさんが涙を流したのはあとにも先にもこれが初めてでした。
そこでわたしは、Sさんに笑顔で、
こう言いました。
「Sさん、思い出して。
Sさんは合格すら厳しいと思われたあの高校、
合格したよね。
しかもただ合格するどころか
奨学生として合格したよね。」
「Sさんはすごく努力して、
自分でも予想しなかった結果を出せたわけだよね。」
「それを考えたら、今度もやれそうじゃない?」
Sさんはキョトンとした目でわたしをみて、
「なんかやれそうな気、してきた。」
と答え、いつもの笑顔にもどりました。
そこからはSさんの行動は早かったです。
残りの2週間、何度かくじけそうにもなっていましたが、
「わたしはやれる!」と言ってはがんばっていました。
そして、合格発表の日。
もう言わなくてもわかるかと思います。
合格でした。
合格したことを伝えに来てくれたときの
本当にウキウキとしたSさんの顔を今でも覚えています。
あきらめずにがんばり続けたSさんに、
わたしは今でも尊敬の気持ちを持っています。
努力すれば必ず志望校に合格する
これは絶対ではありません。
当日に体調を崩したり、緊張して実力を発揮できず、
残念な結果になった方もいます。
しかし、これだけは言えます。
良い結果を手に入れた人は、
あきらめずにがんばっていた。
だからこれから受験にのぞむ皆さんには、
自分を信じてがんばってほしいのです。
高校入試が始まるまであと2ヶ月となりました。
しんどい、不安、焦り、いっぱいあると思います。
それでも、一歩でも、1㎝でも、1㎜でも
前に進み続けてください。
いまあなたが伸ばしたその手の先の、
さらに1㎜先に届きたい目標があるかもしれない。
冬のあとには、必ず春がやってきます。
みなさんに良い春が訪れることを願っています。
がんばれ、すべての受験生!
ありがとうございました。